Ω`s Music Film

自称「平成の名曲ハンター」の高校生が、思うがままに音楽を布教するブログです。

第二の「1987→」!?

スピッツ、結成36周年、おめでとうございます!!

伝説の初ライブからもう36年……私が産まれるずっと前から活動を続け、活動休止やメンバーの脱退が無い…緩く、時に刺々しく、そんな活動を2年半近く追っている身として、大変喜ばしいことです!

…と、言う訳で(?)、今回は結成36周年を記念して、「オバケのロックバンド」の単独の解説をしていきます。

独自の解釈等を含みますので、その点はご容赦ください。それでは、レッツゴー!

 

★楽曲解説

スピッツの17作目のアルバム、『ひみつスタジオ』の6曲目に収録されています。メンバー全員のソロパート、サビでのユニゾン等、実はインディーズ時代から温めていたアイデアを使用したという、新しい試みの曲です。

また、この曲の原形は、インディーズ時代…今日から丁度36年前の1987年、7月17日の初ライブの1曲目に演奏された「子供おばけ」という曲…この曲のAメロを引用したという記載も見ました。(詳しくはこの記事を…↓)

yohaomegakatto.hatenablog.com

 

前にも言いましたが、この曲のタイトル、実質「スピッツのテーマ」です。

…ここから少し、私のエピソードを(興味がない方は、次のセクションまで飛ばしてもいいです)

★実は予測していた!?

…はい、ここからは完全に私の妄想の世界です。というのも、完全に私の過去の話になってしまいますが…。

実はこのブログを始める前、そもそもブログに興味があり、本来学校で使う予定だったものの、サイズが合わずに放置していたルーズリーフを使用して、日記的な形でブログもどきをやっていたのです。そのブログもどきで最初に書いたのが…2年前の8月だったのです。丁度スピッツが「大好物」を発表した時ですね。そこで…私が過去に書いたものをそのまま引用します…恥ずかしいですが(笑)。

☆ここ最近の見て思ったこと、予想

(当時の)新曲「大好物」と、前作のシングル「紫の夜を越えて」を聴いて、思ったことがある。

「CYCLE HIT 2006-2017のラスト三曲と構成似てない?」と。

整理してみよう

「2006-2017」のラスト三曲

・ヘビーメロウ

・歌ウサギ

・1987→

内、「ヘビーメロウ」と「歌ウサギ」にはタイアップが付いている。

ヘビーメロウ=「めざましテレビ」のOP

歌ウサギ=映画「先生,,,,,好きになってもいいですか?」の主題歌…あれ?

最近の新曲2曲

紫の夜を越えて=「NEWS 23」のEDテーマ

大好物=映画「きのう何食べた?」の主題歌…????

…と、こんな感じ。で、これから予想できること。

スピッツの次の新曲は、「1987→」のような、アップテンポな曲」

(以下省略)

(´Д`)ハァ…やっぱり見返しても辛い。「非公開だし、こんなもんでエエやろ~」とか思っていた過去の自分に説教したいです。

と、その話は置いておいて、直近の新曲ではないのですが(アルバム発売前にシングル「美しい鰭」をリリースしているから)、ほぼほぼ一致していませんか?

その理由として挙げられるのが、「ファン歴を重ねていれば重ねているほど沁みて感動する曲」だからだと思います。

★楽曲自体について

まず前述した通り、この曲はメンバー4人がそれぞれソロパートを務めているという、とんでもない曲です。過去にもメンバー全員で歌う曲はありましたが(アルバム『空の飛び方』収録の「ベビーフェイス」、アルバム『三日月ロック』収録の「ミカンズのテーマ」等)各メンバーのソロパート、サビでのユニゾンは、初の試み…のはずです。(補足あったら入れます)

解釈チックにはなりますが、この曲、歌詞が凄いんですよ。最初から最後まで、サクっと解説…したいのですが、語りたいことが多すぎて、他にも注目していきたい所もあるので、軽めに私の解釈を。

もうタイトルでネタばらししていますが、個人的にこの曲、第二の「1987→」だと思っています。

まず「1987→」とはどんな曲か…先程も少し名前が出てきましたが、スピッツの結成30周年を記念して発売された「CYCLE HIT2006-2017」のみに収録されている楽曲で、インディーズ時代の曲「泥だらけ」を下敷きにして作られた、結成30周年を象徴するかのような曲です。

「1987→」の歌詞は、「結成当時から鳴らし続けたロック」で、時系列で表すと、結成当初から今(2017年)の事なのかなと思います。一方、「オバケのロックバンド」は、「これまでとこれから」という風に感じることが出来ます。時系列で表すと、過去、現在、未来、全てを網羅していそうです。

また、先程も言った通り、インディーズ時代の「子供おばけ」のメロディをAメロに流用していたり、サビのメロディは、アルバム『見っけ』収録の「はぐれ狼」のサビのメロディに近かったりと、様々な点で過去作との繋がりを感じる事が出来る曲です。タイトルについても、アルバム『三日月ロック』収録の「ミカンズのテーマ」に近い気がします。

この曲が収録されているアルバム『ひみつスタジオ』自体が過去作との繋がりを強く感じる作品だったのもあって、この曲も例に漏れず…といったところでしょうか。

★この曲のMVについて

個人的にこの曲を語るうえで欠かせないなと思うのは、初回限定盤、もしくはデラックスエディションに付いてくるDVDに収録されたMVだと思います。わざわざMVを細かく分析する人なんて全く居ないと思いますが(笑)、私はやりますよ!(何の自身?)

※この先MVのネタバレがガッツリ含まれています

まず初めは、﨑山さんの4カウントの声…と、田村さんのアンプの上に何かが…。

ファンクラブ会員の方ならピンときたでしょう。昨年冬に行われたファンクラブイベント「GO!GO!スカンジナビアvol.8」のグッズの一つである、アクリルスタンドです。裏面ですが(笑)、後で一瞬表も見えます。最初のシーン、アクスタにピントが合ってるの、表現方法として素晴らしいですよね。

その後はイントロで、メンバーの演奏シーン…なのですが、一人一人にフォーカスが当てられています。そして﨑山さんがドラムをたたくシーン、何かマイクがありますよね。あのマイクは、ガイコツマイクと言うみたいです。「ロビンソン」や「楓」のMVでも確認できますね。


www.youtube.com


www.youtube.com

今度はスタジオ全体が映されています。(三輪さんの髪の刈り上げが少し気になりますが…まぁ気にしない)青空の背景をバックに、メンバーの周りには一升瓶に挿した、色とりどりの花…タイトルから連想すると、ちょっと悲しげに感じるのは私だけでしょうか。というのも、どうしても私には死後の世界を連想させてしまうのです。それから、何で花瓶ではなく一升瓶に花を挿したのか、謎です。「亡くなった人を想うと天国で花が降り注ぐ」という言葉もあるみたいで、だとすると、メンバーはもう亡くなっている…という設定?…折角の結成記念日にこんな話、縁起が悪いですよね。次のシーンに移ります。

田村さんがベースを弾くシーン、先程のアクスタの表側がチラリと見えます。ちなみに豆知識ですが、この曲で田村さんが使用しているベースは、今年の1月に発売された「ベース・マガジン2月号【WINTER】」で、フラワーカンパニーズのグレートマエカワさんと制作した兄弟ベース、Sagoの「SB-55GT」です。

その後は草野さんのソロパートですが…少々失礼ですが、相変わらずの虚無顔ですね。まぁ、ここは三輪さんのカメラ目線以外は特に語ることはありません。

そして﨑山さんのソロパート。ここに限らず、ソロパートの以降の時は、ガイコツマイクが自我を持っているかのように動くのですよね。これもまたファンタジーなのでしょうか。ここもあまり語ることはありません。

その後はメンバー全員のユニゾンであるサビ!…んで、ここで気になるのが、このシーンに限らずですが、謎の白いラインがあるのですよね。これにまつわる考察は、また後で。

その後、間奏を挟んで田村さんのソロパート。やっぱりカメラはガイコツマイクにフォーカスしていますね。あと、ここで地面にレールが確認できます。これについてはまた後程。

そして三輪さんのターン!(某ラジオ番組は一切関係ないです)一瞬ですが、草野さんが田村さんを、田村さんが三輪さんを見ているような…30年以上共に活動してきたからこそ成せるのでしょうかね。﨑山さんは確認できませんが、きっとニコニコとした表情で見守っているでしょう。

んで、2番のサビですが…まぁ、初見の時は度肝を抜かしましたね。なんて言ったってメンバー同士の距離が近い!そして、ここで先程チラッと話したレールです。多分ですけど、このシーンの撮影って、レールの上に三脚とカメラを置いて、滑らせていると思うのですよ。桑田佳祐さんの楽曲「SMILE~晴れ渡る空のように」のMV(スペシャルムービー)にも使用されている撮影方法ですが、それを踏襲した感じでしょうか。(参考程度に↓)


www.youtube.com

間奏を飛ばしてBメロ、ここで本来(?)のバンドのライブでの演奏形態になりましたね。そしてカメラは…相変わらずレールの上かな?まぁ、特に目立った部分は無いですね。

そのままラスサビ!解釈もここからが本番です。基本的な構成は2番のサビと変わらないのですが、…まぁ、今から話します。

まずは、メンバーが走り出すシーン。草野さんがギター(ストラトキャスターですね)、田村さんがベースを持ちながら、他のお二人は手ぶらです。4人が一斉に走り出す、どこへ向かっているのかはまた後程です。

その後、草野さんが遠目に映っているシーンがあるのですが、ここ、謎の女性(髪型が中性的で、どちらが正しいのかはわかりませんが、ここでは女性と表します)がメンバー(というか草野さん?)を除いているのですよ。まぁ、ストーカー…的な…いや、そうとしか表現できません!何でしょうね。「HOLIDAY」とかと繋がっているのでしょうか(あちらは公式公認のストーカーソングですので)。

そしてアウトロ。さっきのメンバーが走り出すシーンと繋がりそうなシーンがあります。ここらは後で全てまとめます。

最後はメンバーがいた場所が人魂らしきものに置き換わっているのです。だとすると、最初の方で言った「死後の世界説」はかなり合っているのではないしょうか。

さて、MVの全体の流れがわかったところで、ここからは考察です。もう少々お付き合いください。

まずは、ここの場所の設定について。最初にも言った通り、死後の世界だと思います。

なんというか、背景から演出から、そういった雰囲気が漂っているのです。一升瓶に挿した花、広がる青空、そこで演奏をするメンバー4人…どうしてもそんな風に捉えてしまいます。これは私の単なる思いこみすぎなのでしょうか。

次に、ちょくちょく表れる白いラインについて、死後の世界という場所から解釈を広げると、魂を表現?しているのでしょうか。「魂が抜ける=浮遊」みたいなイメージを持っているので、やっぱり…いや、これ以上は危なそうなのでここらで止めておきます。

また、この謎の白のライン、2番のサビではこれに色が付きます、水色と黄色ですね。ここは2つの考察が出来ます。

一つ目は今回のアルバム「ひみつスタジオ」の黄色と、先行シングルとして発売された「美しい鰭」の水色…これら二つのCDジャケットに由来しているのでは、という考察です。

二つ目はウクライナです。今もなお続くウクライナ情勢、ウクライナの国旗は青色と黄色です。また、白は降伏の意も示すはず(ここは曖昧です、もしかしたら情報違うかも)…だとすると、劣勢とかは考えないとして、そのようなメッセージ性も含めているのではないか、という考察です。

最後に、ラスサビのメンバーが走り出すシーン、後回しにしてしまいましたが、これは「未来へ進む」…音楽への存続意志みたいなものを表していると考察します。歌詞にも「オバケのままで奏で続ける」とあって、そのシーンが丁度その歌詞の時なのも、…絶対意識しているでしょう!要は、自分たちが居なくなっても、音楽として生き続けるというニュアンスが込められている、そう感じます。

…ここまで言っておいてなのですが、私からしたら、…以前のアルバムの曲の感想の時にもチラッと言いましたが、90年代のMV…「ハチミツ」や「スカーレット」みたいに思ったのです。最近のスピッツのMVって、基本はメンバーの演奏で、そこにサイドストーリーとして、何かを組み込む(「君は太陽」や「さらさら」みたいに、演奏のみのパターンもある)のが普通ですが、メンバーが演奏以外(今回の場合はラストの走り)をMVでやるのは、「群青」以来?

また、明らかに自分たちの事を歌っているのに、これまでのMVの小ネタ詰まった結成20周年楽曲「ルキンフォー」や過去のライブ映像(秘蔵映像?)満載の結成30周年楽曲「1987→」とはまた違った感じで、デビューシングル「ヒバリのこころ」に、お遊びを入れた感じにも思えます。

★最後に

最後になりますが、改めまして、結成36周年、おめでとうございます。

今年のデビュー記念日に投稿したブログでも語りましたが、私の辛い日々の中で出会ったのが「空も飛べるはず」。その後、「紫の夜を越えて」で本格的なファンになり、4か月後には初めてのライブ参戦も決まって、今もなお燃え尽きることなく…いや、それどころか日に日に燃え盛っている、私を変えてくれたと言っても過言では無いバンド、それがスピッツです。

2年前の紫の夜ラジオで、草野さんが「結成記念日は自分たちのためにあるようなもの」というような(あくまでもニュアンスだけですが)発言をしていたのですが、そんな事はないです。ここまで誰一人欠けることなく活動を続けることが出来たのは、本当に奇跡に等しいと思います。

スピッツには、体力のある限り、いつまでも続いてほしいです。これからも、よろしくです!

★以上!

今回もまぁまぁ長いブログになりました。…まぁ、デビュー記念日のアレに比べたらマシですが。(参考程度に↓)

 

yohaomegakatto.hatenablog.com

また、活動再開時期についてですが、以前のブログでも話したように、9月の中頃を見込んでいます。ですので、本格的な再始動まで、もうちょっとお待ちください。

それでは、今回はここまで。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!