Ω`s Music Film

自称「平成の名曲ハンター」の高校生が、思うがままに音楽を布教するブログです。

平成勝手に名曲列伝 其の1~シンプルな音と濃い歌詞~

こんにちは、YOHAΩです。今回から本格始動する新企画、「平成勝手に名曲列伝」。この企画では、私の独断と偏見で平成の世に生まれた名曲たちを解説していきます。この企画を通じて、少しでも興味を持ってださると嬉しいです。

今回は1回目です。と、いう訳で、本日取り上げる曲は、こちらです↓


www.youtube.com

サスケの「青いベンチ」です。

★楽曲解説

(以下、Wikipediaを参考に記しております)

2004年4月7日にMoMoMo Recordsより発売された、デビューシングルです。

オリコン週間チャートでは最高順位8位、2005年度のインディーズオリコン年間チャートでは1位を記録しています。

元々、この曲は2003年の10月25日に、サスケがストリートライヴを行っていた地元大宮の1店舗でのみ販売された、通称「大宮限定盤」が500枚即日完売、最終的にはその10倍の数である5000枚の売り上げを、1店舗のみの販売で達成してしまうという伝説を作ってしましました。

ラジオでのオンエアした時も問い合わせが殺到…そして2004年にメジャーデビューシングルとして発売されたという経緯があります。

ジャニーズ事務所所属のボーカルデュオ、テゴマスを始めとしたアーティストたちによるカバー、中高生の合唱コンクールの定番曲など、今でも多くの人々に愛され続けている曲です。

…にしても、ストリートライヴで演奏されていた曲であるのにも関わらず、ここまでの大ヒットに繋がるとは、本人たちも予測出来なかったのではないでしょうか。

★この曲のポイント

この曲のポイントはズバリ、失恋ソングとして申し分ない出来に仕上がっている事です。元々この曲が流行ったのも、ネットでの口コミみたいですしね。…ネットの力って今も昔も変わりませんよね。

そんな歌詞の内容についても過去の回想が多く、「待たせた」や「好きと言えばよかった」等、恋愛表現的な部分は過去形で表されているのも特徴ですね。そんな別れを越えた一人の男性(歌詞中に「僕」とあるし、出だしの「クラス会」は同窓会を指していると思われる)の心境とその男性を取り巻く情景描写が、歌詞で濃く描かれています。

それに、サビの「もう二度と戻らない恋」の部分、考察の余地があります。私はここを含め、曲の設定について、「遠くへ行(逝)ってしまった元カノへの思い」を歌ったモノだと考察します。

まず、出だしの「君は来るだろうか 明日のクラス会に」の部分から、この時点で二通り思いつきました。

一つは元カノが存命しているパターン。明日は数少ない元クラスメイトとの交流の場、それに彼女も来るのかな?…といった具合です。

もう一つは元カノが他界しているパターン、天からでも良いけど、明日は来てくれるかな?…というような感じです。

「それは無理があるのでは?」みたいな声もあると思いますが、私はこのパターンも可能性も十分あり得るんじゃないかなと思います。

その後者の例がなぜありえそうなのかと言うと、Cメロからです。「ああ 季節は~」の部分ですね。特に後半の「思いをかき消していく 気づかない程 遠く」、なんとなく「死」の匂いがするのは私だけでしょうか?また、最後の「痛みだけがちょっと動いた」この痛みは、心の痛みを表しているのではと、だとすると、元カノが他界してしまったのか、それともそのままフラれてしまったのか…原因は不明ですが、何らかの理由で心に傷を負ってしまって、その痛みが今も残っていることを伝えているのでしょう。

先程、二つの解釈パターンがあると言いましたが、個人的には「他界してしまった説」の方が濃厚だったりします。

というのも、ここまで話しておいてなのですが、Cメロの他に、最初の話にもあったサビの「もう二度と戻らない恋」の部分、これを前者の解釈で当てはめようとすると、この歌詞がちょっと引っかかるのですよね。元カノがもし生存していたのであれば、その相手が新しい恋でもしていない限りは、やり直す事だってできます(不倫と言う別の考えもありますが、今回はそれは無しで)。ただ、「もう二度と戻らない」と来ると、少しニュアンスが異なりますよね。元カノと主人公の男性との間で、もう恋愛関係を作ることはできない、その様なメッセージが込められているように思えます。

とまあ、失恋ソングは失恋ソングでも、解釈的にはスピッツの「楓」のような形になるのかなと考察します。

(ここまではあくまでも私個人の意見で、好き勝手に駄弁っているだけです  もし「メンバーがこのように公言していますよ」というような情報がございましたら、X(旧Twitter)の方で教えて頂ければ、後日補足します)

奥が深く、悲しく濃い内容の歌詞の反面、サウンドとしては、かなりシンプルな仕上がりになっています。元々ストリートライブで披露されていた曲であることからなのか、基本的な構成はアコースティックギターとハーモニカなのですよね。じゃあリズムも単調なのかと言われると、そうでもないです。

サビにて、突然の3連符があるのです。音のサンプリングとかがあれば楽なのですが…すみません、これに関しましては、皆さんでお確かめください。

それから最後に…私が個人的に推したいのが、ラスサビの転調です。小節にして、15小節くらいしかないのですが、ここも聴き所です。最後まで何度も聴いていて飽きないのは、名曲である証拠だと勝手に思っています。

★まとめ

歌詞の解釈については、完全に個人の意見ですので、鵜吞みにしてほしくないのですが、シンプルな音の構成であっても、ちゃんと聴きどころのある楽曲…近いものですとゆずとかもそうですね。

似たような系統の曲として、ゆずの「夏色」もここに載せておきます。


www.youtube.com

普段はロックサウンドを中心に聴いている私ですが、たまにはこういった曲で一息つくのも良いのかもしれませんね。

★次回予告

という訳で、復帰1発目、いかがでしたでしょうか。これからは週1投稿を目安に、この企画を動かしていきたいです。基本は毎週土曜、15時ごろ公開ですが、進捗状況や体調によって、変更するかもしれません。それと、これから始まるミスチルのニューアルバムを引っ提げたツアー、スピッツの全国ツアー後半戦、そこらへんも不定期で更新していきたいです。

さて、次回の平成勝手に名曲列伝は……歌詞がまるで小説の用!?平成の初期の中の初期、含んで良いのかは微妙ですが(笑)、あのバンドのあの曲です!

今回はここまでになります。最後までご拝読、ありがとうございました!