Ω`s Music Film

自称「平成の名曲ハンター」の高校生が、思うがままに音楽を布教するブログです。

平成勝手に名曲列伝 其の14〜自分を表す曲その2〜

皆さんこんにちは。自称「平成の名曲ハンター」YOHAΩです。今日も通常運転で、平成勝手に名曲列伝、やっていきましょう!

この企画では、私の独断と偏見で平成の世に生まれた名曲を解説していきます。この企画を通じて、少しでも興味を持ってくださると嬉しいです。

第14回目となります、今回取り上げる楽曲はこちらです!


www.youtube.com

スガシカオさん……もといkokuaの「Progress」です。動画は2年前に公開されたスガシカオさんソロのバージョンですが、本編中はkokuaバージョンで話を進めていきます。

(kokuaは本来、oの上にマクロンの表記があるのが正しいですが、この中では「kokua」と表記します)

★楽曲解説

(以下、Wikipediaの情報を参考にしています)

2006年8月2日に発売された、kokua唯一のシングル曲です。オリコン最高順位は22位、シングル発売から10年後の2016年6月1日に発売されたアルバム『Progress』にも収録されています。

NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』の主題歌として制作された楽曲で、同番組のパロディでも扱われていたりします。2006年の紅白歌合戦では、スガシカオさんのソロ名義で初出場、同曲を演奏しました。

そもそもkokua自体が、この曲のために作られたバンドみたいで、メンバーを見てみると、実力者揃いであることがよく分かります。一応この曲以外にも数曲発表しているみたいですが、この曲の存在感が強いですよね。

また、この曲はMr.Childrenの作風を意識して作られたみたいです。確かに聴いてみると、ミスチルっぽいですよね。「終わりなき旅」とか「【es】~Theme of es~」みたいな雰囲気があります。何ならイントロのギターは桜井さんから譲り受けたものなのだとか。(調べたところ、グレッチギターみたいです)

★この曲のポイント

この曲、私はぶっちゃけ後発のスガシカオさんのソロバージョンの方が好きなのですけど(笑)、両方に共通して言えることは、スガシカオさんのボーカルの偉大さですね。

またkokuaバージョンの方は、コーラスの主張がけっこう強いです。この特徴は、kokuaバージョンならではです。音色についてはどちらもあまり変化は見られません。

…て、メロディだけでも十分なのですが、私が触れたいのが歌詞です歌詞!!

昨年の丁度この時期、30DAY SONG CHALLENGEという企画を本ブログでやっていたのですけど、そのお題の中で、「自分自身をあらわす曲」というのがありました。私は確か、the pillowsの「スケアクロウ」を取り上げましたが(この曲もまたいつか本企画で取り上げたいです)、今だったらこの曲も候補に入れそうです。一部歌詞を抜粋して取り上げます。

ガラスケースの中 飾られた悲しみを見て

かわいそうに なんてつぶやいている

こんな自分ケリたくなるくらい キライ!

私が一番好きな歌詞はここですね。なんていうか…過去の自分と重ねやすいからなのでしょうか。

この歌詞の「ぼく」の立場って、傍観者っぽいですよね。「ガラスケースの中」というのは、周りの人との間にできてしまった壁、「飾られた悲しみ」というのは、孤独、独立…そのような言葉で出てきます。

手を差し伸べたいのに、それが容易にできない、そういう自分を強く責めている気がして…そこの部分が私自身と重なって考えてしまうせいか、結構刺さるのですよね。

あとは… 全部取り上げたいくらい大好きなのですけど、サビのここですかね。

ずっと探していた 理想の自分って

もうちょっとカッコよかったけれど

ぼくが歩いてきた 日々と道のりを

ほんとは”ジブン”っていうらしい

ねぇ ぼくらがユメ見たのって

誰かと同じ色の未来じゃない

誰も知らない世界へ 向かっていく勇気を

”ミライ”っていうらしい

解釈するに、理想を語っている部分ですね。ただ、「らしい」と確定させていないのが…何かいいですよね。

確証が持てないまま、「ジブン」や「ミライ」という言葉を頑張って使っている、しかもカタカナ表記なのがまたいいですよね。しかもその上で最後に来る歌詞と言うのが…。

”あと一歩だけ、前に 進もう”

…いや、もう、この台詞を「世界中にあふれているため息」と「甘酸っぱい挫折」に捧げている訳ですから、どんな人にも希望があるように、無理そうであっても、諦めかけていても、あと一歩だけ頑張ってみる…そんな勇気をくれます。

と、その気になればすべての歌詞を取り上げて、隅々まで歌詞解釈をやりたいのですが、さすがにそうするとここだけでは語り切れないので、今日はこの辺にしておきますね。

★まとめ

最初にも言ったように、私が一番好きなバージョンはスガシカオさんのソロバージョン…2021年にリリースされたアルバム『Sugarless Ⅲ』に収録されているバージョンです。

複数のバージョンがありますが、どれも非常に聴きごたえがあって、外れがないのですよね。曲調は暗く深く、歌詞は前向きに、バラードナンバーが好きな人、応援歌系統の曲を探している人にお勧めできます。

最後にこの曲のタイアップ先の番組『プロフェッショナル~仕事の流儀~』について、実は本家は見たことが無いのですよ。パロディで様々な動画がありますが、ぶっちゃけ本家のようなシリアスな作品から、完全にネタに走ったパロディもあって、見ているだけでも面白いですよ。

ちなみにその動画内で使用されているバージョンは、kokuaのオリジナルバージョンが大半ですね。私はカバーバージョンから入ったのですが、どのバージョンから聴いても構いません。結局は原曲を聴いていただきたいですがね。

★以上!

私自身を表す歌詞、そして奥深さのある濃厚なサウンド神曲の基本中の基本ですね。ここまで書いていて思ったのですが、歌詞の中に自分が共感できるような要素があると、何度でも聴き返したくなりますよね。音楽の好きになる要素って、聴き込めば聴き込むほど味が出る、そして初めて聴いたときに衝撃が走るような…そんな刺激をくれる曲に名曲が多いのでしょう。

…実を言うと、私最近の曲って苦手なのですよね。嫌いではなく、あくまでも''苦手”です。なんというか……飽きがすぐに来てしまうのですよね、最近の曲って。1曲が短くなって、確かにタイパが重視される昨今の音楽事情から考えると仕方がないのですが、どうしても昔の曲と比べると、個人的にサウンド、歌詞のメッセージ性、共にあと一歩足りない感じがしてしまうのです。

もちろん、最近の曲の中でも長めの曲はいくらでもありますし、逆に90年代にも3分未満の曲は探せばありますよ!(例として、エレファントカシマシの「悲しみの果て」センチメンタル・バスの「Sunny Day Sunday」など)ただ、どうしても最近の曲たちは……て感じです。

いい曲はあるっちゃあるのですが、ヘビロテするほどはハマりません。何か大体1、2回聴いたら飽きてしまうような曲たち、しかもTikTokなどのショート動画でもよく使用されていることもあって、「またこれか」「これもう飽きた」と思ってしまいます。

ただし、昔の曲だと話は別みたいで、飽きなんて来ないですし、なんなら謎に「もう一回聴きたい」という欲が出てきます。若者から見ると「古臭い」とか「時代遅れ」とか思われてしまいそうですが……まぁ、音楽の好みなんて人それぞれです。私は誰がどうのこうの言った所で反論したり、事態をややこしくするようなことは絶対にやりません。

と、話が結構逸れてしまいました。この辺りで一旦〆に入ろうかな。季節はそろそろ新学期ですが、まだまだ投稿は続けていきますよ!

また、皆さんからのリクエストも受け付けております。下のリンクからお題箱に飛んでいただき、自分が思う、平成の名曲を書いていってください。もしかしたら、本編で扱うかもしれません。ただし、対象は平成の時代に発表・発売された作品のみで、昭和の時代の楽曲や最近のヒット曲などは対応できかねますので、ご了承ください。

お題箱↓

皆さんの思う平成の名曲、教えてください! (@heyuzhijing) | お題箱

今回はここまでです。次回の平成勝手に名曲列伝は?

そろそろ取り上げますか!あのモンスターバンドを…ちょっぴりマイナーなあの楽曲を取り上げます!ヒントはアニメ主題歌…次回もお楽しみに!