Ω`s Music Film

自称「平成の名曲ハンター」の高校生が、思うがままに音楽を布教するブログです。

平成勝手に名曲列伝其の9 〜神作に神曲は付きもの…〜

あけましておめでとうございます。今年も本ブログをよろしくお願いいしますm(_ _)m

というわけでご無沙汰しております。自称「平成の名曲ハンター」YOHAΩです。

お正月気分が抜けない今日この頃、今年一発目はいつも通り、平成勝手に名曲列伝で参りましょう!

この企画では、私の独断と偏見で平成の世に生まれた名曲たちを解説していきます。この企画を通じて、少しでも興味を持ってくださると嬉しです。

今回取り上げる楽曲はこちらです!


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Janne Da Arcの「月光花」です。…えっ、前に紹介していなかったっけ?あの時は曲の名前と……なぜか現在進行形でハマっている作品「ブラック・ジャック」の話をちょっとだけしただけで、楽曲の詳細は語っていなかったので。

★楽曲解説

2005年1月19日に発売された、通算23作目のシングル曲です。同年6月15日に発売された6作目のアルバム『JOKER』にも収録されています。オリコンチャートでは週間初登場2位、2005年度年間ランキングでは22位を獲得しています。

2004年10月から放送されていたTVアニメ『ブラック・ジャック』のOPテーマ曲(第0話〜第28話)として使用されていたため、耳にしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。 おそらくJanne Da Arcの中では知名度の高い曲の一つだと思われます。

この曲について、ボーカルのyasuさんは「少しアニメの内容と歌詞の内容がピッタリとリンクしている感じではないけれど、”儚さにくじけそうになるけど頑張っていこう’’という内容ではある」という風に語っています。

またこの曲にはとあるエピソードがあります…がそれはまとめにて。

★この曲のポイント

この曲のポイントはズバリ、ストリングスの良さにあります!

何度も話していますが、今みたいに昔の名曲たちを漁る前、style-3!というユニットにハマっていて、その影響で今でもバイオリンやストリングスが入っている曲が大好物なのですよ。この曲もその類いです。ストリングスの入る曲って、例外はあるものの、基本バラードで用いられるケースが多いと私は思います。しかしこの曲、ただのバラードでは終わらせません。静かな曲の雰囲気に、確かにそこにあるロックの熱いサウンド…儚くも美しい世界観が上手く表現されています。これだけでも聴いてみる価値大ありです。

それに相まって、歌詞も奥深いものとなっています。

ここもポイントの一つなのですが、この曲の歌詞、ちょっと凝っているのですよね。簡単にまとめるとラブソング、それも失恋ソング的な感じなのですよね。特に好きな表現があって…ここの部分ですね。

月の欠片を集めて 夢を飾り眠る

時の砂散りばめても

あの頃へ 還れない

サビの歌詞なのですけど、この部分の「時の砂」って表現、多分砂時計のことを示唆していると思われますが、それを散りばめるって、もしかして砂時計をひっくり返す様を表現しているのでしょうか。つまり、砂時計をひっくり返して戻そうとしても戻れない…という解釈でいいのでしょうか。後ろめたさが前に出ている感じですよね。

あと、ここも好きですね。

散り逝くと知る 花はそれでも

強く生きてる 色鮮やかに

「逝く」という言葉は、人が亡くなるときに使う表現の一つなのですが、それを花にたとえています。花はやがて散ってしまう、だからこそ今を強く懸命に生きている…花にとっての「死」って、どのタイミングなのでしょうかね。花弁が散るときなのか、根が腐るときなのか、茎や葉がシナシナになるときなのか……何が正しいのでしょうかね。

そういえば先程、「”儚さにくじけそうになるけど頑張っていこう’’という内容」とyasuさんが発言しているという解説をしたのですが、これはシングルバージョンではなく、別ミックスの話のこと…なのでしょうか。

その別ミックスって何?となるかと思われますが、この曲にはアニメ『ブラック・ジャック』に使用されている別バージョンがあるのですよ。大まかな違いを述べると、イントロのカット、アウトロのメロディが違う、そして何より、シングルバージョンでは存在しない歌詞があることです。その部分を見ると、yasuさんが言っていることも少しは理解できるかもです。

その歌詞と言うのは、サビの最後の方の部分です。

生きる意味探している 誰も皆 旅人

遙かなる旅路辿り 僕は今 歩き出す

棘の 道の向こうへ・・・・

確かに本編と完全にリンクしているとは言い難いですよね。ただ、この世に生きる人々は皆旅人で、同じような迷いの中で生きていることを示しているでしょう。この歌詞がその前の部分と良いように違和感なく繋がっていて、感動ものなのですよ。シングルバージョンと結末が違っていて、個人的にはこっちの方が好きです。

★まとめ

ここでこの曲のとあるエピソードを…。今回取り上げるにあたって調べたら発見したのですが、この曲、元々2004年7月7日に発売された5作目のアルバム『ARCADIA』の選曲会に向けて制作されたデッドストックなのです。

デッドストックというのは、いわゆる一度お蔵入りになった曲のことですね。私の推しの曲にも…いや、ちょっと話は「月光花」からズレますが、Mr.Childrenに「Starting Over」という曲がありまして、これも元々は没になった曲なのですよね。あと最近判明したものだと、Mrs.GREEN APPLEの…なんだったっけ?忘れました(笑)。発見したら追記しておきますね。

それと、これは私の見解に過ぎないのですが、デッドストックから産まれた曲って、良い曲ばかりで「なんで採用しなかったのかな」と疑問に思う曲が多い印象です。このような曲の制作秘話って、掘っていくと面白いですよね。試しに過去の音楽雑誌を読み漁るのも…(どこまで昔の曲好きなんや)

とまぁ、話を「月光花」に戻して、私がこの曲に出会ったのって、中2の頃なのですよね。これもよく話していますが、当時放送委員として昼放送を担当していたら、見守り役で付いていた先生が、流したのですよ、この曲を。その先生はバンド…特にヴィジュアル系中心なのですが、結構詳しくて、それで知った曲です。ただこの曲、最初はそこまでブッ刺さったわけではないのですよね。後々自分で聴いている時にハマっていった曲です。なんか、何回も聴いていく内にその曲の良さに気付いて、それからハマるケース、私は多いです。むしろ1発聴いただけでハマる曲ってそこまでなくて、なんだろ、そういった経緯でハマった曲。前前前回取り上げたAqua Timezの「虹」…パッと思いつくのはそれくらいですね。

★次回予告

という訳で、今回はこの辺りで〆るとしますか。…いや、その前にちょっと語らせてください。『ブラック・ジャック』について!

私がこの作品に出会ったのは忘れもしない中2の道徳の授業、題材として漫画の話の一つ「ふたりの黒い医者」が取り上げられました。その時点では「ブラックジャック?詳しくは知らないな~」的な状態だったのですが、人の生死にまつわる重い内容で、かなり印象に残りました。

そのまま月日が経ち、昨年の夏ごろ、「月光花」をヘビロテしているときに調べました。そしたら……アニメから入った人なのですが、なんだこの面白い作品は!?衝撃が走りました。

普段からアニメやドラマ、漫画のような音楽以外のサブカルチャーには疎い私ですが、最初は難しく感じました。ただ、見ていく内にだんだん沼落ちしていき、今となっては毎週2話ずつ更新されるテレビアニメのYouTube配信を欠かさず見るようになって、それで気になる話は学校の図書室にある大全集版(2012年~13年にかけて復刊ドットコムから発売されたもの)を漁って読んでみたり、関連番組を見るようになったり、昨年11月に発売された週刊少年チャンピオンに掲載された読み切りの完全新作「機械の心臓-Heartbeat Mark ll」を読むために、学校帰りに最寄り駅近くの本屋へ赴いたり、今年放送予定である高橋一生さん主演のドラマも楽しみにしています。

特に好きなのは、ブラックジャック先生とドクターキリコによる人間の生と死の表現で、好きなキャラクターは当然ブラックジャック先生です!アニメではピノコの親的な感じでの描き方もあって、かと思えば医者としてやるときはやる責任感、それとルックス…中二心くすぶるような見た目、そしてどんな服を着てもカッコいい……あっ、ここら辺で止めておこう。前みたいに発狂してしまいそうですので。

はい。じゃあ次回予告やって終わりにします。次回の平成勝手に名曲列伝は?

再びアニメタイアップの曲です。つい先日再始動が報道されたあのバンドの代表的ナンバーです!次回もお楽しみに~!