皆さんお久しぶりです。自称「平成の名曲ハンター」YOHAΩです。
1度番外編を挟み、定期テストも無事終わりましたので、平成勝手に名曲列伝、今日からまた再開します。
この企画では、私の独断と偏見で平成の世に生まれた名曲たちを解説していきます。この企画を通じて、少しでも興味を持ってくださると嬉しいです。
第6回目となる今回、タイトルを見て察した方も多いかと思われますが、こちらの楽曲です!
Aqua Timezの「虹」です。
★楽曲紹介
2008年5月8日に発売された、通算6作目のシングル曲です。2009年3月11日に発売された3作目のオリジナルアルバム『うたい去りし花』にも収録されている他、一部歌詞とアレンジの異なるアルバムバージョンが存在します。今回の話はシングルバージョンを中心に話していきます。
日本テレビ系列で放送されたドラマ『ごくせん 第3シリーズ』の主題歌で、バンドのシングルCD売上では、デビューシングル「決意の朝に」に続いて2番目に高いです。
オリコンシングルチャートでは週間最高順位2位、2008年度年間34位を記録しています。
おそらくAqua Timezの中でも1,2を争うくらいに有名な楽曲なのではないでしょうか。本題に入る前に、少しだけ私の話を…。
今年の夏、YouTube上で気になる曲を探していました。その時に出会ったのがAqua Timezです。最初に「千の夜をこえて」から入り、その次に「決意の朝に」、そして今回取り上げる「虹」で、見事に沼落ちしました。ただ、既に解散しているバンドなので、ライブを見に行くことができないのがもどかしいです。
少し自分語りが出来たところで、本題行きましょう。
★この曲のポイント
この曲のポイント…というよりかは、私が惹かれた点になります。それは、明るくポップでありながらも、バンドサウンドと言われてもそこまで違和感のない曲調です。それもそのはず、この曲について、作詞・作曲を担当した太志さんはこのように発言しています。
「ライブで盛り上がる曲が作りたかった」
それまでにリリースしてきたシングルたちをまとめると、4作目の「ALONES」以外はどこか寂し気な、翳りを感じるような曲が多かったのです。もしかしたらこの曲は、バンドにとっての転換期だったのかなと、私は思います。事実、その後の作品では「Velonica」「STAY GOLD」「プルメリア~花唄~」「MASK」など、シングルでも明るくキャッチーな楽曲が増えてきています。
さらに言うと、応援歌とラブソングの両立にも成功しているのではないかなと思います。以前、番外編でKANさんの「愛は勝つ」を取り上げたときにもそのような表現をしましたが、割と実案なのでしょうか。
本人談でこの曲に込められているメッセージは「苦しみを乗り越えると喜びが必ず待っている」で、私も初めて曲を聴き終えた後のファーストインプレッションは「それまでに聴いた2曲(「千の夜をこえて」「決意の朝に」)とは打って変わって、応援歌的な側面が強いな」と感じました。ただ、ちゃんと歌詞を確認してみると、「後半の歌詞は、ラブソングと捉えても違和感がなさそうだな」と、少し考えが改まりました。
歌詞の中にもとある仕掛けがあり、やけに「大丈夫」というワードを強調しているように感じます。歌詞中には10回出てきていますね。キャッチフレーズも「大丈夫な理由なんて一つもない、いま必要なのは理由じゃない」で、どれだけこの「大丈夫」という3文字を強調しているのか、よく伝わります。
そしてラストの歌詞↓
二つの空がやっと やっと 一つになって
僕らを走らせるんだ
最終的には迷いから抜け出し、‘‘二人’’で再び走り出すのですよね。私はこういった点から、ラブソングとも読み取れるなと感じました。
ここまで話したのはあくあでも私の主観なのですが、太志さん、意見を少々無視して勝手に私の見解でつべこべ言ってしまい、申し訳ございませんでした。
★まとめ
ここで、最初にちょろっと話したアルバムバージョンについて触れさせてください。
曲名は「虹~Album ver.~」で、アルバム『うたい去りし花』のボーナストラックとして収録されています。
シングルバージョンと何が異なるのかといいますと、まず、冒頭の歌詞が変わっています。
涙のない世界には その橋はかかりません
この世の美しさは全て 内に悲しみを秘めているのさ
メロディーラインはCメロの「涙のない世界にも~」の部分とほぼ同じです。それと、最初は希望を捨てているようにも感じます。もしかしたら、孤独を感じていたのかもしれませんね。個人的には、歌詞の内容はほぼ変わらないけれど、このアルバムバージョンの方がより応援歌とラブソングの両立を感じました。
私の全体的な解釈はこうです。人生の崖っぷちにいて、希望を捨てたはずの主人公、一人でも苦痛に感じず、誰もが悲しみを感じているという思いを抱いて過ごしています。ある日、とある人に出会いました。その人は苦しみのあまり、自分を強く攻めていました。大きな不安を抱えています。そんな人に主人公が話しかけます。「大丈夫だよ」と。生まれ育ちは違うし、進んできた道も違う、でも、求めているものは同じものだと。そして主人公はその人を励まし、開幕の「涙のない世界には~」に対する主人公の答えを提示しました。その後、二人は固い「絆という名の虹」で結ばれ、再び歩き出すのでした…といった感じでしょうか。
ざっとした感じですが、最後にもう一つだけ。
この曲は目的通り、ライブで演奏される機会も多かったみたいです。Aqua Timezとして最後の公演となる『Aqua Timez FINAL LIVE「last dance」横浜アリーナ公演』では、この曲が最後に披露されました。シングルバージョンの歌詞なのですが、若干異なっていました。2番のサビの「また走り出す時は」が「また走り出す時も」になっていたり、最後の「二つの空が~」も「みんなの空が~」になっています。ここでは「たとえ僕たちがいなくなっても、ファンと僕たちは「絆という名の虹」で結ばれているよ」という、太志さん、そしてAqua Timezからのメッセージだったのではないでしょうか。私はそういう風に捉えました。
★次回予告
という訳で、今回はこの辺りで〆ます。本当はまだまだ語り足りないのですが、ここら辺で止めないと長くなってしまいそうなので…。
それと、普通に日程間違えました。本来は明日の予定でしたが、前のヤツで「12月8日」と言ってしまったので、なんとかテスト後の時間を縫って完成させました。
また、このブログの投稿頻度を少し上げていこうかなと思います。
まず、年内は平成勝手に名曲列伝、後2回更新します。そして、12月30日は平成勝手に名曲列伝ではなく、今年1年の振り返りブログを投稿する予定です。あとは…2回くらいは投稿したいですね。ただ、冬休み後に英検を控えていますので、そんな何10本とかは無理です。無理しない程度に頑張っていきます。
さて、次回予告をやって終わりにします。次回の平成勝手に名曲列伝は?
私的に踊れるロックナンバーと言えばこれだーー!あのエアーバンドの大ヒット曲を取り上げます。最後までお読みいただきありがとうございました。