Ω`s Music Film

自称「平成の名曲ハンター」の高校生が、思うがままに音楽を布教するブログです。

平成勝手に名曲列伝 番外編〜祝!MV1億再生達成!!~

皆さんご無沙汰しております。自称「平成の名曲ハンター」YOHAΩです。いかがお過ごしでしょうか………じゃないんですよ今回は!!とにかく今すぐに触れたい話題があるのでそれをば。

というわけで、約3ヶ月半振りの平成勝手に名曲列伝、参りましょう!!

この企画では、私の独断と偏見で平成の世に生まれた名曲を解説していきます。この企画を通じて、少しでも興味を持ってくださると嬉しいです。

番外編と銘打って、ある意味復帰編とも言える今回、取り上げる楽曲はこちらです!!


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スピッツの「空も飛べるはず」です。…いや、今回はこれだけでは終わらせませんよ!!


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同じくスピッツの「チェリー」と「ロビンソン」も取り上げます!!

★楽曲解説

それじゃあ時系列に沿って、3曲まとめて紹介します。

まずは「空も飛べるはず」……ここ、勘違いされる方がいらっしゃるかもしれないので注釈入れておきます。世間一般的にヒットした順で見ると「ロビンソン」→「空も飛べるはず」→「チェリー」なのですが、発売順で並べ替えると、実は「空も飛べるはず」の方が「ロビンソン」よりも1年近く前なのです。まぁそこら辺については後述します。

では改めまして…「空も飛べるはず」は1994年4月25日にリリースされた、通算8作目のシングルです。前作にあたる「君が思い出になる前に」のヒットもあってか、発売当初はノンタイアップでありながらもオリコン最高順位28位でした。しかし初出から約2年後の1996年、フジテレビ系ドラマ「白線流し」の主題歌に起用され、オリコン週間チャート再登場2位、翌週にはスピッツのシングルとしては初となる、週間チャート1位を獲得しました。(その前に6作目のアルバム『ハチミツ』で、アルバムチャート初登場1位を達成済み)

通算5作目のアルバム『空の飛び方』にもアルバムバージョンで収録されている他、歌詞やアレンジの異なるデモバージョン「めざめ」も存在しており、2006年に発売されたシングルコレクション『CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection』の初回限定盤のボーナストラックにも収録されています。

続いてその約1年後、1995年4月5日に通算11作目のシングルとしてリリースされた「ロビンソン」です。当時はフジテレビの番組「今田耕司のシブヤ系うらりんご」の3,4月のエンディングテーマ、その後、先程も名前が挙がったドラマ「白線流し」の挿入歌や、キリンビバレッジの商品、午後の紅茶のCMソングにも使用されていました。

同年に発売された6作目のアルバム『ハチミツ』にも収録されています。オリコンチャートでは初登場9位、最高4位、1995年度年間チャート9位、さらには第37回日本レコード大賞優秀作品賞に選出されています。売上枚数は160万枚越えで、スピッツ最大のヒット作品(CD売り上げだけで見れば)にもなっています。

さらにその約一年後、1996年4月10日にリリースされたのが、通算13作目のシングル「チェリー」です。ドラマ主題歌(空も飛べるはず)の影響もあり、オリコンチャート初登場2位、4週目で1位を獲得しています。同年に発売された7作目のアルバム『インディゴ地平線』にも収録されています。

数多くのカバーバージョンがあり、今でもカラオケの定番曲としての地位を維持しているこの曲、オリコン週間カラオケランキングでは1000週以上も圏内にランクインしており、通算登場週数は歴代トップ…という記録も持っています。

ファンの間では、以上の3曲をまとめて「スピッツ御三家」などという風に言われているとかいないとか…まぁ時代は変わっていくもの、今となってはCD売り上げよりもサブスクなどでの再生回数、ダウンロード数などがチャートでの決め手になりつつありますからね。今だったらここに朝ドラ主題歌の「優しいあの子」やコナンくんの映画の主題歌「美しい鰭」なんかが割って入って来るでしょう。…と、楽曲の概要はここまでとします。

★この曲たちのポイント

普段は1曲1曲スポットを当てているのですけれど、今回はおすすめポイントが被っているので、3曲まとめて語ります。

この3曲に共通している事、それはズバリ、世代を超えて愛され続けているという点です。いずれももうリリースから30年近く経過している曲たち、それが今でも多くの人たちに愛され続けているということは、それはいかに素晴らしいことか、よく分かります。そのため、「曲名は知らないけど、なんか聴いた事ある~」といった反応を示す若者も少なくはないのでは?…という主の意見です。

先程も触れたように、「チェリー」は今でもカラオケランキングで100位圏内を維持し続けている曲ですし、「親が聴いていたから自分も自然と…」という遺伝的な影響もあるでしょうし……とにかく言いたいことは、世代を超えて愛され続けているからこそ、平成の名曲を語る上ではほぼ必修、絶対に抑えておくべき楽曲です!ここ、テストに出ますよ。(テストなんて無い)

じゃあ、なぜ今回3曲まとめて取り上げたのか…それは後述。…まぁ、もう既にネタバレしているのですけどね(笑)。

さて、次の項目に映る前に、それぞれの曲がどのような特徴があるのかを軽く触れておきます。

まずは「空も飛べるはず」一言で表すと「軽快だけど隙が無いバンドサウンド」です。シンプルな構成ではあるものの、それでもスピッツの独特な世界観が確かにそこにある、「ただのバンドサウンド」だと思って聴くと面を喰らうこと間違いないしです。それから個人的に進めたいのがMVです。…モノクロ調で時代を感じる「ロビンソン」、短時間での撮影だったという裏話もあるけれど、曲の明るい雰囲気をしっかりと表現しきった「チェリー」、確かにこれらもいいです。ただ、実は個人的に「空も飛べるはず」のMV、スピッツ全体で見てもTOP5に入るか否かというくらいに大好きなMVなのです。まぁどの時代のスピッツにも当てはまる事なのですが、この曲のMVは、メンバーがまぁーーとにかくカッコいい。だって、当時26歳とかですよね!?いや、もう青年のような…草野さんの謎単語(コラ)を借りて言うのであれば、高イケメン…ってやつですね。かと思えば可愛らしいシーンもあったり…もう、どっちかにせい!(いいぞもっとやれ)

…はぁ、また発狂するところでした。次に「ロビンソン」これは「ノスタルジー」の一言に尽きます。MVも、曲調も、すべて含めて…というのも、この曲が生み出す世界観って、あまり他に類を見ない気がするのですよね。もう、この曲調は「ロビンソン」以外では例えられない…みたいな。それだけ現代のポップス事情からしても異質だと感じます。ただ、その異質さが長く評価されるポイントだとも見れます。あんな世界観を描けるのは、本人たちが「地味」と言っているその世界観が描けるのは、スピッツしないないでしょう。スピッツに影響を受けて活動を続けているアーティストも多いです。ただ、スピッツしか持っていない特別な色がある。それが発揮されている一例がこの曲「ロビンソン」でしょう。

最後に「チェリー」ですが、これは「進化したスピッツのポップ路線」です。昨年、草野さんのラジオ番組、『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』にて、スピッツのポップな曲を取り上げる回がありました。スピッツがポップ路線に走り出したのは、6作目のシングル「裸のままで」から、それまでとは一変した作風から当時のファンは混乱したのだとか…ただ、その後のシングルカットした「君が思い出になる前に」のオリコンチャート入りから、「裸のままで」やアルバム『Crispy!』の収録曲たちのような派手なポップナンバーはなくなったと言えます。その後のポップな曲の例を挙げると、はじける明るさにロックを足した「ハチミツ」や、シャレオツ系のサウンドである「ルナルナ」などが思い浮かびます。そしてこの「チェリー」の発売で、スピッツのポップ路線はほぼ確立したといっても過言では無いでしょう。今のポップ路線の曲を漁っていっても、個人的には「チェリー」の大ヒットから、その曲を土台にして、今日まで続くポップ路線が出来上がっていったのだなと感じます。「裸のままで」のような派手さはなく、かといって初期や5作目のアルバム『空の飛び方』のような歌詞の難解さもない、それぞれの長所をくみ取ってできた曲と言うのが、「チェリー」なのではないでしょうか。

…と、ここまではあくまでも私個人の考察に過ぎません。あまり鵜呑みにしないでいただけますと幸いです。長々と語ってしまいましたが、次の項目行きましょう!

★まとめ(この3曲の共通点)

さて、「空も飛べるはず」「ロビンソン」「チェリー」のスピッツ御三家を紹介してきましたが、じゃあなんで今回3曲まとめて取り上げることになったのか。それは、この3曲に、二つの共通点があるからです。

一つ目は、全部ミリオンヒットを達成していることです。「ロビンソン」と「チェリー」が同じくらいの枚数(160万枚越え)で、そこから少し下に「空も飛べるはず」があります(確か130万枚…だったかな?)。そう、全てミリオンヒットを達成しているのが一つ目です。じゃあ二つ目は何かって?…実はこの3曲、スピッツの公式YouTubeチャンネルにて公開されているMVの再生回数が1億回を突破しているのです。

最初に達成したのは「ロビンソン」で、今から5年前の2019年9月2日に達成しています。実はこれ、当時としては歴史的な記録で、90年代にリリースされた楽曲の中では、初めて1億再生を達成した例です。

次に時は流れて2023年2月6日(Wikipediaでは2022年となっていますが、間違いです)、今度は「チェリー」が1億再生を突破しました。しかも、これが達成されるまでの約3年半もの間、他の曲で1億再生を突破する曲はあれど、90年代にリリースされた曲の中では「ロビンソン」以降、一曲も出ていませんでした。

そして本日2024年7月29日、スピッツ史上3曲目のMV1億再生を「空も飛べるはず」で達成しました。私はそれをリアルタイムで見守った者なのですけど…なんか感慨深かったです。私がスピッツ沼にハマった、今はもういない部活動の顧問と一緒に歌った、放送委員会で初めてリクエストされた……「スピッツの曲の中で一番思い出深い曲は?」と聞かれたら、私は間違いなくこの曲を挙げます。もしあの日、ラジオで偶然にもこの曲を聴いていなかったら、多分スピッツとの出会いはなかったでしょう。

…というのも、今回この記事を書こうと思ったのも、この「空も飛べるはず」のMV再生回数1億回越えを祝うため…だったのです。こういう瞬間を皆さんと一緒に目の当たりにできて、私は幸せです。ここで改めて言わせてください。MV再生回数1億回越え、本当におめでとうございます!

★以上!

ちょっと最後が強引だったかな?…まぁいいです。思いは伝えることが出来ましたから。

と、今回は結構スムーズにかけたな。この調子がいつまでも続いてくれると嬉しいのですけど…なんとか精進せねば。

はい、これで完全復活!…とまではいきませんが、久々に更新して、これならちょっとずつでも再開できそうだなと感じました。…いや、実はまだまだ話したいことは山ほどあるのですよ!スピッツ関連でも、初の大規模展覧会の話とか、アルバム『空の飛び方』のリマスター版についてとか…それ以外にもAqua Timezの再結成の話でしょ?ミスチルの新曲の話でしょ?サザンのアルバム云々の話でしょ?平成勝手に名曲列伝の本編の続きもだし…あーやりたいことがいっぱいありすぎる!

…と、しばらくは話すネタに困りそうにない様子の私です。ハイペース…は無理ですが、ちょくちょくリハビリしていこうかなと考えている次第です。こんな私ですが、今後ともよろしくお願いします!

また、皆さんからのリクエストも受け付けております。下のリンクからお題箱に飛んでいただき、自分が思う、平成の名曲を書いていってください。もしかしたら、本編で扱うかもしれません。ただし、対象は平成の時代に発表・発売された作品のみで、昭和の時代の楽曲や最近のヒット曲などは対応できかねますので、ご了承ください。

お題箱↓

皆さんの思う平成の名曲、教えてください! (@heyuzhijing) | お題箱

…ふぅ、何とか間に合いそうで良かった。これ、どうしても今日中に上げたかったので良かった。今回はここまでとなります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!