皆さんこんにちは、自称「平成の名曲ハンター」YOHAΩです。今回も平成勝手に名曲列伝、平常運転でやっていきます!
この企画では、私の独断と偏見で平成の世に生まれた名曲たちを解説していきます。この企画を通じて、少しでも興味を持ってくださると嬉しいです。
第11回目である今回、取り上げる楽曲はこちらです!
はい、鈴木雅之さんの「違う、そうじゃない」です。
★楽曲解説
この曲は、過去に一度、本ブログで扱ったことがありますが、改めて。
1994年1月12日に、「渋谷で5時」との両A面シングルとして発売された、ソロ通算17作目のシングル曲です。同年10月24日に発売されたソロ7作目のアルバム『She・See・Sea』にも収録されています。
オリコンチャートでは、最高9位を記録しました。2022年の『第73回 NHK紅白歌合戦』でも歌唱されていましたね。(私は見ていませんが…)
…って、楽曲の解説はもういいって?…私もちゃんと曲を聴くまでには時間かかりましたから。ずーーーーーーーーーーーーーーーっとサビばかり聴いていて、それでとある事がきっかけでフルで聴いて、「ただモノじゃねーーーーーー!!!!!!!」となったのを今でも覚えています。……熱くなりすぎました。詳しくはまとめで語りますね。
とまぁ、この曲が有名になったのは、イマドキだとこちらかもですね。
このジャケットのシュールさと、曲名の汎用性の高さから、ネットミームとして有名になりました。事実、私も時々使っています(笑)。
ちなみにそのことは公式も確認済みだったり……THE FIRST TAKEでこの曲が歌われた際にも、公式からの呼びかけが面白いものとなっていたりします。
★この曲のポイント
「この曲を取り上げる理由って、結局ネタの汎用性からでしょ」……まぁ、否定はできません。ネットミームで知ったという方も少なくないので。ただ、これだけは言えます。
(スゥーッ)
この曲を!ただのネタ曲で終わらせないでください!!
ネタ曲は皆名曲!!!!!
……はぁ、はぁ、はぁ……………。
広瀬香美さんの「promise」(ゲッダン☆)や、最近だと[Alexandros]の「閃光」にも言えますが…いや、全てのネタ曲たちに言えます!ネタ曲は皆名曲です!最悪これだけ覚えていれば大丈夫です!…てことは?そう!今回はここまでです!ではではー。
…な訳ないじゃん(笑)。この曲の魅力について全然触れていませんよね。
おふざけはここまでにして……真面目な話、この曲はネタ曲云々の話では収まらないくらい、とんでもない楽曲なのですよ。というのも、中身はちゃんとしたラヴソングなのです。
曲調こそ今の時代からみると1970年代あたりのグループサウンズミュージックのような古さを感じますが、なかなかクセになりますよ。金管楽器が主体で、個人的に思うおしゃれな楽曲です。チープさがこの曲の特徴で、私も最初は昭和の時代の曲だと思っていました。まず「8cmマキシシングルである時点で気づけよ!」というツッコミがありそうですが(笑)。
そして歌詞、サビの部分が注目され勝ちですが、そこ以外は割とがっちりしています。何がどうあってサビの「違う 違う〜」の部分に繋がるのか。私の見解を話します。
簡単に言うと、不倫ですね。被害者か加害者かは読み取れませんでしたが、振られていることは確かです。
振り向いて今信じて
走り出した君の跡
追いかけて すぐその腕
掴んでも 振りはらわれても
結果がどうであれ、自分を疑わないで欲しい…Aメロ部分の「疑って 決めつけて」という部分にも繋がりますよね。
それだと、サビの「違う 違う〜」の部分に繋げやすそうです。彼女(?)の誤解を指摘する意味での「違う、そうじゃない」なのでしょうかね。
そして、前に30-DAY SONG CHALLENGEで取り上げたときにも触れた部分ですが…。
手のひら返しなんて 君が思ってる程
器用な僕じゃないさ 君を一人愛して…
Cメロ部分の歌詞なのですが、ここでは主人公は自分の行いについて、反省の色が伺えない風に描かれています。
手のひら返し…手のひらを返すという言葉は「がらりと態度を変える。(広辞苑より)」という意味を持つ慣用句です。そう簡単に態度を変える事なんてできないという解釈でいいのでしょうか。これって、相手が変わっても、自分は同じ態度でかまっている…ということですよね。人によって容易に態度を変えることが難しい自分だけど、それでも君を愛している……と。
もし私がそう言われた立場だったら、多分許しませんね。そりゃあ浮気する方が悪いですから。こんなことになったら速攻で別れますよ(笑)。
こうすると、サビの「違う 違う~」は、「そういうつもりではなかった」というニュアンスでとらえるのが正解なのでしょうかね。本人の公言を掘り出して、真相を確かめてみたいものです。
★まとめ
シュールなCDジャケット、ひたすらに否定し続けるサビ、その部分が目立ってネットミームの代表格の一つになってしまったこの曲、中身はちゃんとした名曲でした。もしこの曲をネタ曲として認知している方は、絶対フルで聴いてください!印象変わるかもですよ。
…と、私が言うのもアレですけど、私も元々はひとつのネタ曲という認知でした。ここから冒頭ちょっと話したことに繋がるのですが、私音ゲーが好きで、ゲーセンへ行くと必ず音ゲーをやって金を溶かす私なんですけれども(笑)、私もちゃんと曲を聴いたのは割と最近で、それまでは「ジャケットがネタに使われているおかしな曲」という印象でした。
エイプリールフール……音ゲーが一斉に暴れ出す日です。そこで突如追加された楽曲の一つに、この曲がありました。移植先は『CHUNITHM』という、SEGA開発のスライダー型の音ゲーなのですが、私が音ゲーを本格的に始めた音ゲーでもあります。このときのエイプリルフールネタでは、新筐体『CHUNITHM OLD』の稼働に合わせ、1984年に発表された吉幾三さんの楽曲「俺ら東京さ行ぐだ」と共に収録されました。(その他にも色々ありましたが、今回はスルーで)そのときに初めてフルで聴いて、頭に電流が走ったのを覚えています。
むしろ、こういった曲から広めていくのもアリかもしれませんね。ネタ曲は割と耳に残りやすいですし、聴く機会もまぁまぁ多いので、こういった部分から布教するのもいいかな?
★次回予告
今回はここらで〆ますね。改めて聴いてみると、ちゃんとした名曲(ちゃんとした?)なんだなと再確認できました。
そういえば触れていませんでしたが、途中から「嘘じゃない」とサビの歌詞が変化するのですよね。この「嘘じゃない」の嘘と言うのは、何を表しているのでしょうか。ちょっとそこはリサーチ不足ですね。
やや短めな内容になってしまいましたが、このシリーズはまだまだ続ける気です!たまに今回のようなネタ曲を解説するのも、ちょっとした箸休めになるかもですね。
また、皆さんからのリクエストも受け付けております。「個人的な平成の名曲と言えばこれだな」というのを、X(旧Twitter)のリプライ、もしくはDMで…と前回伝えたのですが、変更します。
専用のお題箱を用意しました。こちらから自分が思う、平成の名曲を書いていってください。もしかしたら、本編で取り扱うかもしれません。また、対象は平成の時代に発表・発売された作品のみで、昭和の時代の楽曲や最近のヒット曲などはたいおうできかねますので、ご了承ください。
こちらより、お題箱に飛んでください↓
皆さんの思う平成の名曲、教えてください! (@heyuzhijing) | お題箱
今回はここまでとなります。さて、次回の平成勝手に名曲列伝は?
初のVOCALOID楽曲を取り上げます!ただ、製作者はみんなも知っているあのバンドの…?お楽しみに〜!