Ω`s Music Film

自称「平成の名曲ハンター」の高校生が、思うがままに音楽を布教するブログです。

平成勝手に名曲列伝 其の2~まるで小説!?ストーリー性のある曲~

みなさんこんにちは、YOHAΩです。

今回も「平成勝手に名曲列伝」やっていきましょう!

この企画では、私の独断と偏見で平成の世に生まれた名曲たちを解説していきます。この企画を通じて、少しでも興味を持ってださると嬉しいです。

第2回目、今回取り上げる曲は、こちらです!


www.youtube.com

ユニコーンの「大迷惑」です。

★楽曲解説

(以下、Wikipediaを参考に記しております)

1989年4月29日に発売された、同バンドの1stシングルです。

はい、デビューシングルではなく。普通に1stシングルなのです。

まず、ユニコーンについてですが、メジャーデビューは1987年10月で、アルバム『BOOM』をリリースしました。その後メンバーの向井美音里さんの脱退、サウンドスタッフだった阿部義晴の加入を経て、1988年に2ndアルバム『PANIC ATTACK』がリリースされました。

更に言うと、このシングルのC/Wナンバー「服部」をシングル候補にしていたみたいです。…どこか親近感がありますね。

オリコンシングルチャートでは最高12位、最終的な売り上げは11.9万枚となっています。ユニコーンの中では「すばらしい日々」や「WAO!」と並んで代表曲の一つですが、売り上げ自体はあまり高くなかったのですね。

★この曲のポイント

この曲のポイントはズバリ、歌詞の内容にあります。

この曲の歌詞をサックっとまとめると、幸せな生活を送っていた中年のサラリーマンに訪れた災難…です。

その災難と言うのが、歌詞の「3年2カ月の過酷な一人旅」、つまり単身赴任です。最終的には追い詰められてバッドエンドのような雰囲気になってしまいますが、ではここで、曲のタイトルである「大迷惑」とは、どういうことなのでしょうか?

まず、辞書で「迷惑」という言葉を引いてみると、「その人のしたことがもとになって、相手やまわりの人が困ったり、いやな思いをしたりすること(三省堂国語辞典より引用)」とありました。この歌詞の主人公であるサラリーマンは、会社の上司(歌詞中の「怪しい係長」)によって単身赴任をすることになり、幸せな結婚生活から離れることとなります。主人公はそれにより、深い悲しみに陥ってしまいます。つまりこの「大迷惑」は、会社の上司に対しての事だと思われます。それで被害を受けているのは主人公の夫妻…特に夫の方ですね。何の罪も犯していないのに、引き離されるわけですからこんな残酷な世の中に主人公が嘆くのはわからなくも…ない?

と、国語情弱な私が解説しても…ここまで言っておいてすみません。

じゃあ歌詞だけが重要なの?というものまた違うのですよね。歌詞を彩るメロディーもまた独特なのです。ロックバンドとしては中々見ないオーケストラとロックの融合は、当時としては斬新だったでしょう。

何度か話していますが、私は平成の曲たちにハマる前、style-3!というユニットを推していました。今も推しているのですが…その影響からか、バイオリンなどの擦弦楽器(弦を弓や棒で擦って音を出す楽器の総称)が入った曲は高確率で好きになる傾向があります。この曲も例に漏れず、斬新でありながらもどこか勢いがあって、聴いていて気持ちよくなれる曲なのです。

★まとめ

ストーリー性のある歌詞、オーケストラとロックの融合を果たしたメロディ、歌詞について補足すると、若干回りくどいというか一筋縄ではないというか…ただストレートに情報を伝えているわけではないのも評価したいです。

最近の曲の特徴と言えば「サビメロはじまりで、イントロは短く」「間奏などを省いて歌詞のメッセージを強調させる」「誰もが親しめるようなメロディ」等といった点が上がりそうです。そのような特徴たちにこの曲を当てはめるとしたら、歌詞によってつづられるストーリーを軸にしている点は、最近のヒット曲にも共通していそうです。ちょっと違うかもしれませんが、小説を元に曲を作っている現在の代表的なアーティスト、YOASOBIにも通づるかもですね。

★次回予告

という訳で、今回は第2回、ユニコーンの「大迷惑」を取り上げました。いかがでしたでしょうか。

平成の定義となると、1989年1月7日から2019年4月30日までとなっていますよね。ユニコーンは昭和の時代にデビューしたアーティストですので、今回は悩みました。ただ、この曲は1989年4月、つまり平成元年に発売された、平成の初期も初期の名曲です。今でもカラオケで盛り上がる曲としても名が知れ渡っていますし、この流れで何か原因があって再ブレイクしてもおかしくない曲だと私は思います。

ここら辺でこの話は切り上げますね。それでは、次回予告をやって終わりにしましょう!

次回の平成勝手に名曲列伝は、バブル崩壊後の日本の応援歌、シャ乱Qのボーカル、つんく♂さんがプロデューサーを務めていた、あのアイドルグループの大ヒットナンバーです。次回もお楽しみに~!