Ω`s Music Film

自称「平成の名曲ハンター」の高校生が、思うがままに音楽を布教するブログです。

L⇔Rがもし今も活動していたら…

L⇔R、デビュー31周年、おめでとうございます!

 私が最初に曲を聴いたアーティスト、L⇔R、今から31年前の1991年11月25日、ミニアルバム「L」をリリースして、メジャーデビューしました。

 私は母の影響で、楽曲は一通り聴いております。しかし、私がちゃんと聴くようになったのはつい昨年のことで、…この話は、ファンじゃなくても知っている方が多いかと思いますが、今から約6年前に、L⇔Rのボーカルである、黒沢健一さんが脳腫瘍で亡くなっているのです。つまり、事実上の解散なのです。

 …そう、解散。このバンドは活動をしていないのです。

まぁ、正しくは、1997年からバンドとしての活動経歴がないのです。無期限の活動休止と銘打って、それぞれソロ活動に入っていきます。その後、メンバー同士の絡みや活動再開を望む声が聞こえて来たり、2016年のデビュー25周年の時には「活動を再開する」と情報が入って来たり…。そんな中での黒沢健一さんの急な訃報で、再結成が不可能になってしまい、今では知る人ぞ知る、伝説のバンドとなっております。

…と、前置きが長くなってしまいました。そろそろ本題に入ります。

★まず、L⇔Rって?

先程と内容は一部重複してしまいますが、こちらを↓

L⇔R(エルアール)は、日本の音楽バンド。

1991年ポリスターよりデビュー。その後1994年ポニーキャニオン へ移籍。1995年、ドラマとのタイアップソング「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」のほか通算で13枚のシングル、7枚のアルバムを発表するが、1997年 に活動休止。その後メンバーは個々にソロで活動するが、黒沢健一 の死去に伴い、現在は事実上解散。

Wikipediaより引用 一部抜粋アリ)

ちなみに、「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」はこちらです↓


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この曲、ちょっと面白いエピソードがありまして…、健一さんが亡くなった後のインタビューで、健一さんの弟さんで、L⇔Rのギタリストの黒沢秀樹さんがおっしゃっていた事なのですが、丁度この曲の制作をしていた頃に、メンバーやスタッフさん達と苗場スキー場へ行ったらしいです。皆でスノボとかを楽しんでいる中、健一さんだけはホテルで缶詰め状態だったらしくて、その時に作っていた曲の仮タイトルが「もう苗場なんて行かない」だったみたいです。そして秀樹さんの話によれば、それが後の「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」になったのだとか…。

…と、話は少し脱線してしましましたが、こんなバンドです。

★活動休止の真相

何度も言っておりますが、L⇔Rは1997年に活動を休止しました。時期は、あのミスチルの活動休止とほぼ近いです。なぜ人気が出た頃に活動休止をしたのか、とある雑誌のインタビューにて、健一さんはこう語っています。

えっとね、俺としては、バンド活動休止というより「ソロをやった方がいい」と思い始めたのは、L⇔Rとして『Dout』を作ってる時だったんです。時期的には…ちょうど作業を1回中断した時ぐらいかな?でも、あの時点では「俺だけじゃなくメンバーそれぞれソロをやった方がいいんじゃないかなぁ…」みたいな感じで(略)…何かね、自分で好きに書いてきた曲が、バランス的に、L⇔Rというバンドの中で受け入れなくなってきた感じがあったかなぁ。やりたい音楽がうまく形にならないっていうかーー誤解を恐れずに言えば、あんまり楽しくレコーディングできないような感じがあって…。

(interview file cast vol.17より引用 一部抜粋アリ)

『Dout』は、1997年に発売された、L⇔Rの(事実上)ラストアルバムです。L⇔Rのアルバムでは、これまでは『LAND OF RICHES(1993年)』や、『Let me Roll it!(1995年)』のように、必ずタイトルに、LとRが入っていました。(メジャーデビューミニアルバム「L」やベスト盤「Singles&More」などを除いて)ですので、当時のファンはとてもこの事を疑問に思ったでしょう。ただし、作品としての完成度は非常に高いです。

しかしながら、健一さんは「バンドL⇔R」とではなく、「ソロアーティスト」としての活動を望んでいたようです。そのため、ツアー終了後、活動休止に入っていきます。そして活動休止から約1年後、健一さんはソロデビューシングル「WONDERING」をリリース、続いて秀樹さんや木下裕晴さん(ベーシスト)もソロデビューを果たしました。

★2016年頃に流れていた噂

L⇔Rのデビュー25周年の年である2016年に、一度活動再開の話が舞い込んできます。

もうファンの皆様は、驚きを隠せなかった事でしょう。…しかし、2016年12月5日、ボーカルの黒沢健一さんが脳腫瘍のために死去、活動再開が、叶わぬ夢となってしまいました。ただ、翌年2017年にはL⇔Rのオリジナルアルバムのリマスター盤の発売、ライブ映像作品も2作リリースされました。

★もし、今も健一さんが生きていたら

そうだったら、間違いなくL⇔Rは活動をしているでしょう。アルバムも2枚ぐらいリリースされているのかな?ちゃんと今の某ウイルスを耐えて、私たちファンに笑顔と勇気を送ってくれていた事でしょう。


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「ブルーを撃ち抜いて」…私がL⇔Rの曲の中で一番好きな曲です。↓は健一さんのソロのセルフカバーバージョン


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健一さんが亡くなる前、…つまり晩年は、このように比較していただけると分かりやすいのですが、声が低くなっています。この低い声での「ブルーを撃ち抜いて」ぜひ生で聴いてみたいです。…と言っても、もう叶わないのですが。

いつでも一瞬で 遠く消えてゆくDream

それはありあわせの真実だけど

ふとした瞬間に 君のことを想うだろう

ブルーを撃ち抜いて

 

いつも間に合わせの解決だけど

ふとした瞬間に 君のことを想うだろう

ブルーを撃ち抜いて

(written by 黒沢健一

この歌詞を聴くと、本当に泣きそうになります。健一さんが亡くなっても、ちゃんと''音楽''という名の形として残っているのだなと感じます。本当にこれからも語り継いでいって欲しいバンドです。

★以上!

今回はここまでです。…健一さんはもうこの世にはいないし、秀樹さんも自身のYouTubeチャンネルにて、来月のライブが終わって、やる事片付けたら、音楽活動を休止するとおっしゃっておりました。今は存在しない分、ちゃんと過去の曲を聴いて、思い出してあげたいなと思います。では、最後にこの曲を埋め込んで、お別れとしましょう。ではではー。


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